人権教育の心を育てる5つの目標

 

 

 四国中央市では、同和問題をはじめとするあらゆる差別の解消を目指し、「四国中央市人権尊重のまちづくり条例」を制定しておりますが、残念ながらまだまだ様々な差別やいじめ等の問題があります。

 差別やいじめのない明るい地域社会をつくっていくためには、まず、学校教育・社会教育・家庭教育において、市民一人ひとりが差別やいじめを起こさない(ゆるさない)人づくりや、子ども達を育てていくことが大切です。

 四国中央市及び四国中央市人権教育協議会では、人権教育を心の教育と捉え、市民一人ひとりが身近に取り組める目標として「心を育てるための5つの目標」を掲げました。これらのことを学校教育・社会教育・家庭教育において取り組んでいきたいと思いますので、ご協力をお願い致します。

 

 

 1.気持ちの良いあいさつのできる人に

 

    あいさつとは、自分から心を開き、相手に近づくことです。

    相手を認める人権尊重のはじまりであり、人と人の心を結ぶ第一歩です。

 

 2.はきものを脱いだらそろえる人に

 

    大切ないのち、いのちを保つ体、体を支える足、足を守るはきもの、いのち

    を支える足の裏、足の裏を支える「はきもの」を心を込めて扱いましょう。

 

 3.人に呼ばれたら「はい」と気持ちのよい返事ができる人に

 

    他者の呼びかけへの素直な対応は、相手を認め、受け止めることであり、相手

    に安心を与えます。逆に、呼びかけへの無視は相手に不安を与えます。

 

 4.人の話が聴ける人に

 

    相手の話を聴くことは、相手の気持ちを受け止め、「あなたは大切な存在です」

    ということを伝えるメッセージとなり、自分は大切にされているという自尊感

    情を育みます。

 

 5.自分の意見を相手に伝えることのできる人に

 

    いくら伝えたい思いがあっても「伝えなければ、伝わらない」ということです。

    人との対話やコミュニケーションに欠かせない大切な力です。

 

 

 この「5つの目標」は、人間としての基礎固めであり、より良い人間関係を築いていく上での大切なことです。毎日のあたり前の日常生活の中で、一人ひとりが少しずつ意識しながら実践し習慣化していくことが大切です。

 

 そんな日々を積み重ねながら、心を豊かに育て、人権感覚を磨いていきましょう。